all-on-4(オールオンフォー)のこれまでとこれから

インプラントの歴史はまだまだ浅いものですが、その研究・開発は日々進んでおり、ものすごいスピードで新しい治療の技術や製品が送り出されています。
all-on-4(オールオンフォー)もそんな研究成果のひとつですが、その歴史はまだおよそ10年に過ぎません。ポルトガルの歯科医であるパウロ=マロー(Dr.Paulo Malo)によって2003年に下顎のall-on-4(オールオンフォー)が報告されました。上顎のall-on-4(オールオンフォー)に至っては2005年が初めての報告となりました。

all-on-4(オールオンフォー)開発の背景には、より良いものを求める欲求があったようです。
インプラントが広まってしばらくは、噛めるようになった事に大変満足感があったようです。この感覚は今の時代でも通じるものだと思います。歯がなかったり、総入れ歯で満足に噛めなかった人がインプラントでしっかり噛めるようになれば、それは大変満足感を味わう事ができるでしょう。
しかし同時に、中にはそれだけでは満足せず、更なる進化を望む人もいました。
何を望んだかといえば、『審美性』『治療時間』です。当時の手法のインプラントでは、噛めることだけを最優先にして、その他の事が考慮されていなかったのです。
そして、これらの課題をクリアしたのがノーベルバイオケア社のall-on-4(オールオンフォー)です。
ノーベルバイオケア社のインプラントを使用したものでなければ、all-on-4(オールオンフォー)とは呼べない、というのは、ここから来ているようです。この正規のall-on-4(オールオンフォー)には科学的な根拠がありますが、いわゆるall-on-4(オールオンフォー)風のものにはありません。見分ける方法としては、カウンセリングの時などに、使用するインプラントを確認してみるのが良いでしょう。
実際、いろんな歯科医院のホームページを見ても、そこまでハッキリ明記している歯科医院はごく少数です。

また、噛めることだけを重視していたインプラントが、審美性や治療時間の短縮といったその他の付加価値を求めて誕生したall-on-4(オールオンフォー)も、まだインプラントの最終形態とは言い切れません。元々all-on-4(オールオンフォー)はポルトガル人歯科医のパウロ=マロー(Dr.Paulo Malo)によって開発されたものです。言い換えれば西洋人向けの治療法であって、必ずしもそれが全ての日本人にも適合するとは言いきれない部分があります。それを裏付けるように、西洋人よりも骨質に劣ると言われる日本人には、all-on-4(オールオンフォー)にインプラントを2本足したall-on-6(オールオン6)など、症状に合わせた応用が行われています。
これらがいわゆるall-on-4(オールオンフォー)風のインプラント治療のひとつです。
その他では拡大解釈すれば、『少ない本数のインプラントで全歯を支える』ものがall-on-4(オールオンフォー)となります。

いずれにしても、インプラント治療が臨床に応用されてからの歴史は浅く、中でもall-on-4(オールオンフォー)はまだ約10年しか経っていません。研究・開発は絶えず行われており、今はまだその進化・発展の途中と言えます。all-on-4(オールオンフォー)を連想させる治療計画であっても、その内容が気になる方は最低でも使用するインプラントのメーカーを問い合わせてみる事をおすすめします。
同時に、厳密な意味でのall-on-4(オールオンフォー)ではなくても、治療内容の説明に納得ができれば、受けてみる価値はあるのではないでしょうか。

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